「アーティスト」ってどんな人?
生活や考え方など、気になる質問にお答えします

20 Jul 2019

初めまして。この度kaokoma.comのメンバーになりました、nanaです。
コラージュ作品、アクリル画、イラスト、詩といったアート作品を制作しています。

・個展(2019年)の様子

美術大学の油画科を卒業→就職してパッケージデザインの企画に携わる→退職して制作活動中心の生活を始める、という流れで現在に至っています。
作品を作っている側の目線で、皆さまに面白いと思っていただける記事を発信できればと思います。

 

■よく訊かれる質問

「絵を描いています」と言うと、様々な質問をいただきます。
私が今まで訊かれたことの中で代表的なものをいくつかご紹介してみます。

 

【ギャラリーで個展ってどうやって開くの?】

主にこの3パターンだと思います。

(1)ギャラリーが企画して開く
(2)アーティストがギャラリーにレンタル料を払って開く
(3)公募展の入賞の副賞などで開く

私は有り難いことに、今までは公募展の副賞か、ギャラリーの方に声をかけていただいて個展を開催しました。
でも「レンタル料を払えば、作品が売れた時のマージンは無しor低くなる」というギャラリーもあるので、売る自信があるならレンタルしてもいいのかもしれません。

また、有名なギャラリーはそもそもレンタルをしておらず、企画の展示のみを行っている所が多いです。

 

【作品って売れるの?】

私は原画はほとんど売れず、グッズが少し売れるくらいです。
でも原画がよく売れる人もいます。羨ましい~!

また、私は2~3ヶ月毎にコラージュのワークショップを開催しているので、その参加費も収入になっています。

・ワークショップ紹介ページ
https://so-ra.me/blog/news/cutpaste/

(画像はギャラリーのHPより)

 

【どうやって生活しているの?】

私はアルバイトをしながら暮らしていますが、本当に色んな人がいます。
仕事をしながらアートの活動をしている場合では様々な職種の人がいますし、アーティストとして食べていけている人ももちろんいます。
これは色んな人にインタビューをして、ご紹介してみたいです。

むしろ私が知りたい。皆がどうやって暮らしているのかを。

 

【ピカソって何が凄いの?】

これは本当によく訊かれます!
訊かれる度に色々と考えて答えるのですが、なかなか伝わっている手応えがなく、いつも反省します。

ちなみに、有名な画家は他にも沢山いますが、ピカソ以外については何が凄いのかと訊かれたことはほとんどありません。なぜだろう…。
この質問だけでも1つの記事にできそうなので、いずれ書きたいなと思います。

 

【この作品はどういう意味?】

個人的には「なんと答えればいいのか…」と迷ってしまう質問です。
アートの解釈は鑑賞した人自身のもので、答え合わせをする必要はないと考えているからです。

もちろん、制作の意図を知ることで理解が深まり、より作品を楽しめるようになるのは確かです。

ただ、作品自体がどういう作品であるかよりも、「この作品を見てこういう風に感じた自分」を意識することで、自分自身がどういう人間なのかを発見できるのがアート鑑賞の魅力だと思っています。
(そう感じていただける作品を制作できていない、私の未熟さもあるとは思うのですが…)

 

■人間の数だけ答えがあり、どれも間違いではない

回答を考えながら、「私はこうだけど、他の人は多分違うだろうな」と思う部分が多々ありました。
今回の内容は「あくまで私の場合は」という答えです。

アーティストによって、作品への取り組み方、お金や生活についての考え方は様々です。
日本では「アーティスト」という職業が一般的ではないだけに、活動をしている人の数だけ悩みや迷いがあり、その人なりの答えがあります。

このことはそのまま、アートの素晴らしさを物語っているようだと思いました。
実際はアーティストでなくても、人生は一人一人違っていて同じものがないのに、普段の生活でそれを感じられる瞬間は少ないのではないでしょうか。
個人としてよりも年齢・性別・職業・人種などでカテゴライズされ、「これが正しい」「普通」「常識」だと言われることばかりを意識させられる。
そんな中で「他でもない、あなた自身はどう思うのか?」と問いかけてくれるのが、アートの魅力だと考えています。

もし「こういうことが知りたい」「こんな記事が読みたい」などのご要望があれば、ぜひ「Contact us」よりお送りください。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

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